カンティーユのシルバーブレスレット

商品詳細

カンティーユは細い金属の糸を巻き重ねロウ付けし飾り付ける大変手間のかかる宝飾技術で、起源は古代ギリシャやエトルリアとされ、その後19世紀初め頃の金がまだ貴重な時代に少ない金をいかに見栄えのあるジュエリーを作るかこの技法が流行しました。
こちらは銀線で作られその一片が2mm幅ととても極小粒が使われており、それらを気が遠くなるほどの数をチェーンで紡がれたブレスレットとなっています。同時期頃のカンティーユ細工の物と比べても大変緻密で繊細で、これほど細かな物となるとその一粒一粒がその全体の模様となり、鈍い銀色と相成って一見派手なようでありながらもしっとりとした上品かつエレガントさを感じられる仕上がりとなっています。同じ銀線細工のフィリグリーとはまた異なった印象のシルバーブレスレットはいかがでしょう。
バックにシルバー99%の刻印と、判別は出来ませんでしたがおそらくは工房印が刻印されています。留め具のパーツに歪みがあります。引き輪留め具は雰囲気からおそらく別に付けられた物かと思われます(シルバー製)。わずかに緑青が出ている感じが伺えます。カンティーユパーツのロスト、目立つ歪み等はありません。

サイズ:長さ約19cm、幅約1.5cm
重さ:約20g
素材:シルバー
仕入国:フランス
年代:1920〜30年頃