アカンサス文様の透かし彫り細工フォトフレーム

アカンサス文様の透かし彫り細工フォトフレーム
アンティークのフォトフレームの多くは、型抜き等の大量生産品ですがこちらは透かし彫り細工(ピアッシング)のフォトフレームです。透かし彫りは金属を細い糸鋸を使い少しずつ削り取り形作る大変手の込んだ作業で、イニシャルブローチなど小さな物で手彫り細工の物は見かけますが、写真立ての物は大変珍しいです。中央に「M」の彫りが施されたフォトフレームは、左右対称に優雅なアカンサス文様で描き作られ、わずかに形が残るくらいに色褪せた夫人の写真同様に枯れた具合がまたアンティークの美しさを感じます。
婦人の服装からおそらく1800年後半と伺えます。このような手作りの写真立ては当時でも高価でしょうから、ハイクラスの家系だったのかもしれません。
フォトフレームに欠けや変形等なく、しっかりと起立します。オリジナルのガラスも良い状態で現存しています。

サイズ:約14cm×10.5cm
重さ:約127g
素材:シルバープレート
仕入国:フランス
年代:1800年末頃
アカンサス文様の透かし彫り細工フォトフレーム