バラをもつハンドブローチ

19世紀中期に人気を博した『花束を持つ手』、ハンドブローチです。モールドの型抜き等の物は作りが荒く手のデティールがおおざっぱな物もあるのですが、こちらはバラの花を持つ夫人の手で、重なるバラの花びら１枚からしっかりとつくられ、レースの付け袖のふっくらとした手は肌の質感や柔らかな肉付き、微妙な関節のカーブ等まさに手をそのままブローチにしたかのごとく見事な表現です。
また経年により地金が見えているのもアンティークらしい趣が感じられます。約8cmとハンドブローチの中では大きく存在感がありまが、裏側にホールがあり中空となっているので見た目ほど重量感はありません。針が太目ですのでコートやツイード等、厚手の生地への着用が良いと思います。

サイズ：縦横約2.7cm×8cm（ピン含まず）
重さ：約15g
素材：シルバープレート
仕入国：フランス
年代：1800年末頃


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