サフィレットロザリオF

国民性の好みの傾向だったのか、フランスのロザリオに使われているサフィレットはアメリカの物とは異なり濃い色合いの物が多く、こちらのロザリオもフランスらしい透明感のある濃い目のブルーとブラウンの、美しいサフィレットビーズです。
8mm玉には銀のビーズキャップでカバーされたアクセントが加えられ、デザイン的にもメリハリのついた上質な仕上がりとなっており、ロザリオとして必要な59粒、ビーズキャップすべて揃っている貴重な品です。
付属のメダイには手彫りで聖母マリアの肖像、裏面にはカリグラフィーのイニシャルと1897年6月(Juin)26日の文字が彫られています。洗礼などの記念の品だったかと思われます。クロス、メダイ共にカン部分にフランスシルバーの猪頭の刻印があります。
サフィレットビーズは数か所目視では判別しにくいごく微細な小傷と、ひとつビーズの端にさほど目立たないチップ(画像参照)がありますが、エッジもシャープで百年以上を経たアンティークロザリオとしては大変綺麗で素晴らしい状態です。このように状態の良いサフィレットロザリオも滅多に市場に出てこなくなりました。
サイズ的にネックレスとして下げるにはちょうど良い大きさとバランスです。頭からかぶる事ができないため、ネックレスとして使用したい場合は引き輪などの部品をお付けする事をおすすめします。

長さ:約48cm(まっすぐ伸ばした状態)
クロス:約3.8cm×2.5cm
メダイ:約2.5cm×1.4cm
センターメダイ:約1.6cm×1.5cm
ビーズ:約6mm(53粒)、約8mm(6粒)
重量:37g
製造国:フランス
素材:シルバー
年代:1800年末頃