紫水晶のシルバーロザリオ

透明な紫色ビーズのロザリオはガラスビーズで作られている物が殆どですが、こちらは全て紫水晶という希少なロザリオです。
旧約聖書にはユダヤ教の司教が胸当てにつける当時存在した「12の部族」を象徴する12の宝石のうちの一つとしてアメジストが使用されています。また新約聖書「ヨハネの目次録」ではエルサレム城壁の土台石が、12種類の宝石で飾られていたとの記述があります。
淡いライラック色の紫水晶ビーズはひとつひとつ微妙に色合いが異なり、内包物の見えるビーズもあり天然石である証拠を確認できます。ロザリオのクロスは型抜きの物が多いですが、こちらは手作業で透かしとミル打ちが施された、人の手で作られたあたたかみのあるクロスとなっています。キリストの向かって左側の腕に亀裂が見えますがおそらく接着されているようで、動く等ありません。クロス・メダイ上部にフランスシルバーの蟹の刻印があります。センターメダイのキリストが上下逆さまについているという、古いタイプのメダイです。
ビーズは目立つ欠け等なく、小傷も少なくカットのエッジもシャープで大変綺麗な状態です。アンティークのロザリオで石が使われているロザリオは滅多になく、この紫水晶のロザリオも大変希少です。

長さ:約53cm(まっすぐ伸ばした状態)
クロス:約5.2cm×3.3cm
センターメダイ:約2.2cm×1.4cm
メダイ:約2.8cm×2cm
ビーズ:約7mm(53粒)、約8mm弱(6粒)
重量:49g
仕入国:フランス
素材:シルバー、アメジスト(ジェムテスターで確認済み)
年代:1800年末〜1900年頃