ホワイトゴールド ロニエット

貴婦人のおしゃれ小物アイテムである携帯用の眼鏡兼拡大鏡ロニエットです。持ち手上部の花のつまみを下げる事で広がり眼鏡になります。閉じる場合は同じようにたたみロックをかけます。
1900年を過ぎロニエットも安価な工業製品が台頭してきますが、こちらは新しい素材として使われ始めたホワイトゴールド製で、加工のしやすいホワイトゴールドならではの大変繊細なミルワークで作られています。おそらくハイクラスの女性が愛用していたのでしょう。アールデコの影響を受けたデザインで一見シンプルなロニエットに見えますが、フレームにも全て彫金加工が施された見事な品です。衰退する貴族、勃興する商人のこの時代、ロニエットという貴婦人の小物の中でも最後の教養と感性が伺える品でもあります。
眼鏡ブリッジ部分にホワイトゴールドの刻印があります。ホワイトゴールドのロニエットはなかなか無く希少な逸品です。
レンズの中央を中心に擦れ傷があります。しっかりとした作りなのでレンズを自分用に交換し、実際にお使いになるのもまた一興かと思います。

サイズ：縦約7.6cm×横約4.7cm（ルーペの状態で）
レンズサイズ：直径約4cm
重さ：約19g
素材：10ctホワイトゴールド
仕入国：フランス
年代：1920年頃